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2019 07/30

筑陽学園・筑陽学園「ほったらかし」指導で甲子園つかむ/福岡

<高校野球福岡大会:筑陽学園7-4西日本短大付>◇29日◇決勝◇久留米
「1死一、二塁-ッ!」



筑陽学園キャッチャーの進藤勇也(3年)が仲間に声をかけ指示をする。夏の福岡大会を目前にしたある日のシートバッティング。グラウンドは緊張感に包まれていたが、そこに江口祐司監督(56)の姿がなかった。どこかに隠れて見ているのかと思い見回したが、やはりいない…。数分後、グラウンドが見えない場所で、椅子に腰かけて静かにしている江口監督を発見した。「監督、ここで何を…?」。意外な光景に驚いてしまった。

「僕が見ていたら選手が意識するでしょ? だからここにいるの。練習は見ないんです」。日に焼けたほほを緩ませてニカーっと笑った。グラウンドの選手から、この場所は見えない。ときどき前を通る選手に「おい、痛めたところは大丈夫か?」など声をかけるだけ。練習を報告しにきたキャプテンの江原佑哉(3年)の話を聞き、言った注文はただ一つ。「ダラダラやるなよ」。グラウンドの選手はいわゆる「ほったらかし」。しかし、まるで最適化されたゲームの“自動モード”のように、のびのびと戦術の最終確認をする選手たちの姿があった。

自立と責任。強い信頼関係があるからこそ、あの練習ができていたのだろう。

■江口監督にとって初の春夏甲子園出場

センバツ初出場した今春。江口監督にとって2季連続の甲子園を目指すということは、未知への挑戦でもあった。チームは全国8強を果たしたあと、その20日後に九州大会が開幕。緊張の抜きどころがないまま、公式戦が続いた。準々決勝で興南に0-1で敗戦。宮城大弥投手(3年)から5安打しか打てず、チームは一度どん底に落ちた。

「このまま夏まで状態が上がってこないのではないか」

不安がよぎった。選手たちが背負っているプレッシャーは計り知れない。それを思うと、教師として、勝負師として、心が揺れた。そんな中で選手たちに言い聞かせたのは「変わるのは周りだぞ。お前たちはなんも変わらないんだぞ」という言葉。緩慢なプレーが目立ち始めた5月。大型連休恒例強化合宿の日程を延長し、選手たちの心を鍛え続けた。「選手をだいぶどやし上げました(=カミナリを落とす)」(江口監督)。選手たちに「ナニクソ!」という気持ちが芽生えたのはこの頃。最後までハートが壊れなかった選手たちを呼んで「よく頑張ったな」と優しく言葉をかけた。

「センバツ以降、プレッシャーは全部が引き受けることにしました。だから練習は見ない。子どもたちの顔だけを見ます。顔を見れば、何を考えているかがわかりますから」。不安そうにしている選手には積極的に声をかけた。野球の話ではなく世間話が多い。この大会に向け、最高の環境づくりに心を注いだ。

133チーム(135校)が参加した福岡大会で、16年ぶりに夏を制した筑陽学園。福岡の春夏連続出場は2011年の九州国際大付以来、8年ぶりとなる。5回戦・九産大九州戦では0-3、9回裏1死走者なしから逆転サヨナラ勝ちするなど、決して楽な戦いではなかった。決勝の相手、西日本短大付は江口監督が指導者になって初めてコーチに就いた学校であり、そのときの教え子が西村慎太郎監督(47)という因縁もあった。さまざまな思いがめぐり、優勝インタビューでは声がつまり、言葉が出てこなかった。

「春のセンバツでの経験を生かして、県の代表として選手たちを頑張らせたい」。

レギュラーのほとんどが在籍する3年クラスの担任も務める。監督と選手。一心同体で「全国制覇」という夢を、一緒に追いかける。【樫本ゆき】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「野球手帳」)



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