2019
08/22
木

各チームとも、今季のセ・リーグを象徴するような闘いぶりを見せている。7月19日からの直接対決で巨人戦3連勝を飾ったカープは、その勢いのまま6カード連続で勝ち越し。その一方で首位の巨人は同時期に5カード連続負け越しを喫し、下位チームからの猛追を受ける形となった。
ところが首位に肉薄したDeNAが5連敗、カープが3カード連続負け越しと足踏み状態に入ると、再び巨人が3カード連続勝ち越しとV字回復。2位に5ゲーム差をつけ、最短で8月22日に優勝マジック22、もしくは21が点灯する状況になった。数字的には首位の巨人が圧倒的に有利な状況だ。とはいえチーム状態がジェットコースターのように変わるシーズンだけに、9月にかけてもう一波乱あっても何ら不思議ではない。
そのような状況下で、カープでは経験豊富な長野久義の一軍昇格が期待される。2割8厘と打撃が伸び悩み7月3日に一軍登録を抹消されたが、地道に二軍で調整を続けてきた。
「二軍に来た当初はハンドワークだけで打っていた部分があったので、もう一度左足に体重が乗るようなスイングになるように修正をしていこうと話をしました」
朝山東洋二軍打撃コーチの助言もあり、8月に入ってからは打率4割超えで本塁打もマーク。「凡打の内容も悪くないですし、状態は上がっています」と、同コーチからのお墨付きももらっている。一つのキッカケで連勝が始まるのが今季の特徴。チームの雰囲気を変える意味でも、打線の起爆剤としても1日も早い昇格が期待される。
巨人在籍の9年間では100試合を切ることがなかったが、今季の出場はわずか49試合に留まっている。新天地で勝負をかけるプロ10年目の実力者。まだまだベンチを温めるには早すぎる。
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