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2019 08/24

広島・26本塁打、広島・バティスタが「ドーピング」で登録抹消、問われる球団の“隠ぺい体質”



 夏休みも終わりに近づいた8月20日、東京ヤクルトスワローズとの3連戦で賑わう広島カープの本拠地マツダスタジアムのグッズショップで、“ある異変”が起こった。

 今季チームトップの26本塁打を記録しているサビエル・バティスタ外野手の関連グッズが見当たらない。背番号「95」のレプリカユニフォームをはじめ、Tシャツやサインボールなど、関連商品が全て撤去されていたのだ。バティスタは17日に一軍登録を抹消されていた。理由はドーピング検査で陽性反応が出たためで、日本野球機構(NPB)の発表と同時に球団が決断した。これに伴い、スタジアム内にあるグッズショップから、バティスタ・グッズが消えることになった。

 NPBのドーピング検査は、セ・パ両リーグの公式戦で無作為に対象試合を指定して行われる。プレーボールの1時間前までに両チームに通告し、5回終了後にチーム関係者がくじを引き、ベンチ入りした選手から検査を受ける選手が決まる。試合後に医師の立ち会いのもと、採尿もしくは採血を行い、7日以内に使用した薬やサプリメントを申告する。

 1度の検査で採取した尿や血液は、A、Bと二つに分けて保管される。バティスタは6月初旬に行われた検査で、A検体から陽性反応が検出された。その後、バティスタ側の要求によりB検体の再検査が行われたが、8月16日午後に陽性が確定し、17日の発表に至った。

 広島のマスコミ関係者が事件の経緯を振り返る。

「17日の午後、球団から一枚のファックスが届きました。内容はバティスタのドーピング検査の結果と、登録抹消について。わずか四行の文面で、詳細に関しては調査委員会の制裁を待ち、発表するとだけ記してありました」

 NPBの発表、広島球団のリリースのいずれにも、禁止薬物の種類は発表されていなかった。ドーピング違反の選手は、薬物の種類や摂取の経緯などにより、けん責、もしくは出場資格停止の制裁が決まる。過去の事例では、検出された禁止薬物や制裁内容は、全てが決定した後にNPBが発表していたが、今回は広島球団の意向により、異例の再検査結果の段階での発表になったという。

 前出の関係者が続ける。

「球団としては、この一連の経緯が明かされないまま、バティスタが登録抹消となれば、良からぬ憶測も呼びかねないため、発表に踏み切ったようです。ただ、6月の検査で陽性反応が出た選手を、そのまま一軍で起用し続けたことを問題視する声もあります」

 事実、今季の広島の成績には、バティスタの打撃が大きく影響している。リーグ4連覇が期待されながら、開幕ダッシュに失敗した4月は最下位になるなど、下位に低迷。しかし、5月に20勝4敗1分と驚異的な勝率で一気に首位に浮上した。バティスタの5月月間成績は打率.352、10本塁打、21打点の大活躍だった。

 交流戦の惨敗で大きく負け越した6月は、バティスタも月間打率.247と不調で打順も下位に降格したが、9連勝で再び首位争いに浮上したオールスター後は3番に戻り8本塁打と、バティスタの打棒とチーム成績は見事に連動している。

「FA移籍した丸佳浩が昨年まで打っていた3番にバティスタが定着したことが、チームの快進撃の原動力になったことは間違いありません。極度の不振で1番を外れた田中広輔の代役としてトップバッターに定着した西川龍馬とともに、今年の打線のキーマンと言えるでしょう」(広島担当記者)

 NPBのアンチドーピング規定では、陽性反応が出た選手には発覚から10日以内に弁明の機会が設けられ、バティスタも弁明を希望したと言われている。弁明後は20日以内に調査裁定委員会を開き、処分が決まることになるが、24日現在、16日の発覚以後の動きは明らかになっていない。

 NPBが2007年にドーピング検査を本格導入して以来、違反が明らかになったのは6人。うち5人が外国人選手で、唯一の日本人選手である2011年の井端弘和内野手(中日、所属は当時)は、目の治療薬の申告期限切れと判断され、けん責処分と始末書の提出、中日球団に制裁金300万円が科された。その他5人の外国人選手は、今年6月に発覚したジョーイ・メネセス内野手(オリックス、同)が1年間の出場停止処分で契約解除になるなど、全て出場停止処分になっている。

球団もイメージダウン

 バティスタの処分はどうなるのか。「長期の出場停止など、故意あるいは悪質性が認定された場合、球団には大きな痛手となる可能性がある」と前出の関係者は指摘する。

「バティスタが万一、故意に薬物使用をしていた場合、同じドミニカアカデミー出身のアレハンドロ・メヒア内野手やヘロニモ・フランスア投手なども、疑念を持たれることになります。故意でなくとも、サプリメントなどによるものであれば、同じものを摂取している可能性も高い。長年、『不良債権』とまで言われていたアカデミーで、野手としてようやく戦力になり始めていたのがバティスタです。投手でもフランスアが台頭し、今季もフアン・サンタナが支配下登録されるなど、近年はようやく機能し始めたところで、バティスタが契約解除などということになれば、今後の運営にも影響を及ぼしかねません」

 最初の発覚後に何の対処もせず、いったんは静観した球団に対してのイメージダウンはすでに顕著になっている。その時点で、球団が現場に伝えていないとは考えづらく、その事実を知りながら、試合で起用し続けた緒方孝市監督への批判も免れない。そして何より、バティスタの驚異的なパワーがドーピングによるものとなれば、プロ野球ファンの夢を奪いかねない事態となる。

 今季は開幕前のチケット騒動から始まり、シーズン中は監督の暴力問題が発覚するなど、何かとお騒がせな広島。首位巨人に大差をつけられ、リーグ4連覇も微妙な状況で、失意のカープファンはせめてバティスタ・グッズが再びショップに並ぶ日が来ることを、今は願うしかない。

週刊新潮WEB取材班

2019年8月24日 掲載

新潮社

◇掲示板

a_u***** | 39分前
そもそも6月のA検体の陽性が出た時点で何故、発表&2軍降格をしなかったのがよく分からん。
現在はルールがないから広島のチームとしての成績はどうしようもないが早急にルールを整備し、運用すべきだと思う。
ドーピングの検査費用は5万円程度らしいのでNPBが全額負担で全選手で実施するのは難しいと思う。とはいえ、許される行為ではないのでNPB、球団、選手で負担割合を決めて全選手対象で実施すべきと思う。
現状の各球団2名ずつは少なすぎると思うし、他にも疑わしい選手はいる。
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ya1***** | 34分前
いやいや問題は1回目の検査結果の時点で球団はバティスタ本人にちゃんと確認したのかどうかでしょ。
確認し球団でちゃんとその摂取したものが何だったかを把握していたのかどうか。
これをバティスタに確認せず検査結果をスルーしてバティスタをその後も試合に使い続けていたならもうバティスタだけの話じゃなくなってくるよ。
球団も事実を知っててスルーしてたんだから。
ちゃんと確認をしてその摂取したものが大丈夫だと判断してならまだわかるが球団はちゃんとそこを説明するべきだろ。
このまま何も無いでは済まされない。
結果待ちとかよりまずそこの事実確認をしないと完全にカープはブラック企業球団だよ。いや、マジで。
ファンへの冒瀆と裏切りだわ。
元は隠れてないでちゃんと表に出て来い!記者会見してことの説明をきちんとしろ!
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kun***** | 42分前
バティスタが故意に禁止薬物を摂取したか否かは別としてA検体の検査結果判明時点で陽性だったのは事実。
本来の目的である公平性を考えるならこの時点で登録抹消して欲しかった。
他球団ファンとしては、広島球団の対応にも不満があるがNPBにも公平性の面からルールをもう少し議論して欲しい。
ペナントレースに与える影響が大きすぎる。
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fuc***** | 18分前
球団側にはこの事態を真摯に受け止め謝罪してほしい。野球をする以前の問題、ファンだからと言って決して擁護なんてしない。しっかりとした対応を心から望みます。内容と結果次第では厳しい制裁はやむを得ない。
監督暴力問題もしっかり総括してほしい。どこかの球団みたいに絶対うやむやにしてほしくない。それがすべてのプロ野球ファン、選手にたいしてのせめてもの誠意だと思う。
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bur***** | 50分前
スポーツ選手でドーピングの陽性反応が出るというのは、マジで致命的だからな~…
さすがに故意では無いと思うが、一度陽性反応が出てしまえば、これまでの成績全てが薬物によるものだったのでは無いか?という疑惑の目で見られてしまう恐れがあるわけで
やはり6月の時点での初動に問題があったのでは無いだろうか?
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sha***** | 44分前
2つの疑問が残ります。
①6月のA検体検査結果の判明した時期はいつなんでしょうか?すぐに判明したでしょうか?
②①がすぐに判明したとしてB検体の結果判明に時間がかかり過ぎだと思います。
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toy***** | 5分前
NPBとしてのルールはあるのか?ないなら
早く決めるべき。個人成績はもちろん、チーム成績も。個人は簡単に消せるが、チームをどうするのか。今回のケースで言えば広島の勝敗が変われば順位は変わるので、ルールがないなら早く
決めないと、やったもん勝ちになる。
早く会議をやり決めるべき案件!
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aka***** | 53分前
こういった憶測や疑心暗鬼を消すためにもカープフロントは顛末を詳細に発表してほしい
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ydf***** | 12分前
A検体の時点で発表して2軍降格しなかったのか。A検体からB検体の結果が分かる2ヶ月間試合に出ていたのだから。
これは打たれた投手の人生も左右する大きな問題。ここはしっかりと球団に対しても処罰しないと。一番可哀想なのは高いチケット代まで払って応援しているファンが居るのだから。
これで3連覇したって言われても、もう誰も信用しないよ。他の選手まで疑わられる。バティスタの処分と球団への処分が遅くなればなるほど、バティスタ本人や広島球団にとっては不利な状況に追い込まれていくのだから。
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dadagaga | 7分前
広島は地方球団で、まだまだ世間から厳しい目で見られていない。おそらく今回のようなことが巨人や阪神のような人気球団なら、万が一に備えてこのような胡散臭さが残る対応はしなかったはずだし、広島とは比較にならない位叩かれたはず。

バティスタがガンガン打ってた時、ドーピングの件を知ってた関係者は心が痛くなかったのだろうか?素行不良、賭博は試合結果に影響ないが、今回はモロにある。

フロント、首脳陣のリスク管理が素人。
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