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2021 07/13

広島・気になる「旬」の短さ…なぜ広島は“エース候補どまり”の投手が多いのか?  〈dot.〉


AERAdot.

 現在セ・リーグの最下位と苦しんでいる広島カープ。高いチーム打率の割に得点がとれない効率の悪い攻撃面も課題だが、それ以上に課題となっているのがチーム防御率4点台となっている投手陣だ。

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 リリーフはルーキーながら不動の抑えとして大活躍している栗林良吏や、コンスタントに160キロ台のスピードをマークしているコルニエルなど新戦力が台頭してきているが、弱点となっているのが先発投手陣だ。中堅の九里亜蓮 、2年目の森下暢仁は及第点の成績を残しているが、この2人以外は手薄な状態が続いている。特に気になるのがエース候補として期待されながらも停滞している選手が多い点だ。

 2010年以降に1位と2位の上位指名で入団した投手の通算勝利数を多い順に並べてみると以下のようになっている(7月6日終了時点)。


野村祐輔(2011年1位):通算77勝
大瀬良大地(2013年1位):通算59勝
九里亜蓮(2013年2位):通算43勝
福井優也(2010年1位):通算32勝(現在は楽天)
岡田明丈(2015年1位):通算24勝
薮田和樹(2014年2位):通算22勝
森下暢仁(2019年1位):通算15勝
高橋昂也(2016年2位):通算3勝
中村恭平(2010年2位):通算2勝
横山弘樹(2015年2位):通算2勝(引退)
森浦大輔(2020年2位):通算2勝
矢崎拓也(2016年1位):通算1勝
山口翔(2017年2位):通算1勝
島内颯太郎(2018年2位):通算1勝
栗林良吏(2020年1位):通算0勝


 野村、大瀬良、森下の3人はルーキーイヤーに新人王を受賞。野村と大瀬良は最多勝と最高勝率のタイトルも獲得している。これだけ見ればそれなりに成功はしているようには見えるが、野村、大瀬良ともに突出した成績を残したのはタイトルを獲得した年だけ。ともに通算50勝はクリアしているものの、絶対的エースと呼ぶには物足りない数字に終わっている。そして昨年、今年と揃って調子を落としており、不安定なピッチングが続いている。

 この2人に続くエース候補として期待されていたのが薮田と岡田の2人だが、2017年には薮田が15勝、岡田が12勝と揃って二桁勝利をマークしたものの、その後は低迷。今年も一軍の戦力になることができていない。高校卒の投手は高橋と山口だけでこの2人もなかなか殻を破れないシーズンが続いている。

 3位以下で入団した投手では中村祐太(2013年5位)、床田寛樹(2016年3位)、玉村昇悟(2019年6位)、大道温貴(2020年3位)などがおり、今年は玉村と大道の2人が健闘しているが、“エース候補”と呼ぶにはまだ物足りないと言わざるを得ないだろう。

 原因の一つとして考えられるのは、素材を重視したドラフト戦略である。上位で指名した投手の顔ぶれを見ても、1位として盤石な評価を得ていたのは野村、大瀬良、森下、栗林の4人。それ以外の選手はドラフト時点での評価を考えると少しずつ順位が高いと感じた選手ばかりである。広島は伝統的に豊富な練習量で選手を鍛えて一流にするという考えが強く、完成度は低くても馬力がある選手を高く評価する傾向がある。

 岡田、薮田、中村恭平、矢崎、山口、島内などはまさにその典型例であるが、プロ入り後もなかなか完成度が高まらずに苦しんでいる。評価の高い選手を狙って抽選で外しているケースももちろんあるが、森下、栗林と2年続けて完成度の高い投手が期待通りの活躍を見せていることを考えても、過度な素材買いはほどほどにしておく必要があると言えそうだ。





 もうひとつ気になるのが球団の環境面である。ここ数年、ボールの回転数や回転軸などを詳細に計測できる機器の発達で、これまで見えなかったデータの活用が一気に普及している印象が強いが、12球団の本拠地の中でそのような計測機器を設置していないのは広島だけといわれている。中には個人的にトレーナーなどに依頼して、そのような取り組みを行っている選手も当然いるとは思われるが、チームとして取り組んでいなければやはり全体のレベルが上がっていくことには繋がらない。

 スカウトがスピードガンを最初に導入したのは広島が最初であり、NPB通算868本塁打を放った王貞治に対する“王シフト”も考案するなど遥か昔は先進的な取り組みが持ち味の球団だったが、現在は時代に取り残されている印象を受ける。再び暗黒時代に逆戻りしないためにも、球団全体としてスカウティングと選手育成を見直す必要があるだろう。(文・西尾典文)

●プロフィール
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員

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