2019
06/07
金

いよいよ逸材がベールを脱ごうとしている。ルーキー年は二軍でもゼロ勝に終わったが、入団2年目、遠藤淳志はファームで3勝をマークし、一軍練習に呼ばれるなど、一軍デビューも射程にとらえている。
この春20歳になった。プロ入り当初から体重は12キロ増え、84キロ。プロ野球選手の体になった。ウエート・トレーニングに食事の工夫、プロテインも摂取しながらどっしりとした下半身をものにした。
茨城・霞ケ浦高では1試合232球を投げるなど、速球主体の投球でエースとして活躍した。しかし、プロではそのままでは通用しないとも考えていた。
「高校時代は押して押してのスタイルでした。ボールが荒れている点も、打者を抑えることにつながっていました。しかし、プロではボールをコントロールして厳しく攻める必要があると感じました」
プロ入り直後から取り組んできたのが、チェンジアップの習得だった。最初は操作できなかったが、今シーズンに入り、手ごたえも感じられるようになった。
「去年はうまく投げられなかったですが、今年に入って自然な形で投げられるようになりました。チェンジアップとストレートの制球が良くなったことで、投球が変わり、緩急も使えるようになりました」
肉体強化でパワーアップにもトライしたが、やはり遠藤の強みは「しなやかさ」である。「力感のないフォームからキレのある球を投げることです。それが実戦でできるようになって、ファウルでカウントを稼げるようになりました」
スケールアップしながら、しなやかさも失わない。練習後のストレッチは欠かさない。同期入団の山口翔が一軍デビューを果たした。普段から仲は良いが、ライバル心は失っていない。競い合いながら、助け合いながら、両右腕が一軍先発ローテを支える日も遠くはないだろう。
写真=BBM
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