2019
06/11
火

マジ
【江尻良文の快説・怪説】
昨年の日本シリーズで1勝1分4敗と完敗した広島・緒方孝市監督(50)は、相手のソフトバンクと今季交流戦3連戦で再戦したが、皮肉にも昨年のトラウマを露呈する結果となった。
連敗で迎えた9日の第3戦。1点リードの9回、不調の抑え・中崎をあえて起用せず、左腕フランスアに任せ今季初セーブをマークさせた。
しかし、緒方監督が試合後に「(勝利の方程式は)状態によって投げさせる位置を変えていく。(中崎の抑え復帰の可能性も)状態が上がったらね」と含みを持たせたから、球団関係者やOBはずっこけ、ため息を漏らした。
生命線の機動力を、“甲斐キャノン”の日本シリーズ新記録「6連続盗塁阻止」で潰され惨敗した昨年の日本シリーズ。だが、広島OBたちの敗因分析は違っている。
「左腕で球速150キロ以上のフランスアに、ソフトバンクの打者は手も足も出ていなかった。セットアッパーでなく抑えで使えば、広島はソフトバンクに勝てた。それなのに緒方監督はシーズン中と同じ戦い方、中崎の抑えにこだわった」
今月7日から9日までマツダスタジアムで行われたソフトバンクとの交流戦3連戦は、連敗後の第3戦の7回に一岡、8回にレグナルト、9回に抑えとしてフランスアを投入する新方程式で競り勝った。球団関係者は「やっと緒方もわかったか」と快哉を叫んだが、ぬか喜びだったわけだ。
「短期決戦でも頑固にペナントレースと同じ戦い方で勝とうとするから失敗する」とOBたちがいくらアドバイスしても聞く耳を持たない。今回もフランスアの抑えが暫定止まりなら、仮にリーグ4連覇は達成しても、日本シリーズの厳しい結果は目に見えているといえそうだ。(江尻良文)
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