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2019 06/22

広島・宮西尚生、“運”から始まったプロ生活 対左からリリーバーへ成長できた理由

宮西尚生、“運”から始まったプロ生活<br />対左からリリーバーへ成長できた理由

 2018年7月、通算274ホールドを挙げ、日本新記録を達成した北海道日本ハム・宮西尚生。節目の300ホールドも超え、通算ホールド数はもはや一人旅の状態になった。11年間、リリーフ一筋。そのピッチングと強靭(きょうじん)な心身の源を探った。

・【連載一覧】左サイドスローの美学

プロ入り当初は先発に未練があった

――左サイドスローで良かったなと思うところ、逆にマイナスに感じたところはありますか?

 プロに入ったとき、「左のワンポイント」として1軍でやっていけるチャンスが一番多いかな、と思いましたね。先発はやはり人数が決まっていて、能力が高くないとダメですが、変則気味の左なら1軍でポジションをもらえるんじゃないか。そこは感じました。ただ、そこは左バッターに特化される分、右が来たらすぐ交代させられてしまう。プロに入って5年くらいは、そこに葛藤がありました。「右(バッター相手)でもいける」という自信はありましたから。

――1軍に早く近づける半面、先発から遠のく可能性もある。

 やはり先発が華ですからね。プロに入って初めてリリーフを経験して、「抑えて当たり前」「打たれたら目立つ」。なんでこんなきついポジションで投げているのに報われないんだろう、と2年目くらいまではよく考えていました。

――それが、やがて「自分の場所」と思えるようになったわけですか?
 3年目、不調に陥ってミスをしたとき、かなり落ち込んだんですよ。それまで2年間やってきたプライドも出だしたころだった。そこで、金子(誠=現コーチ)さんはじめ野手の先輩方が「お前で何試合チームが勝ってきたと思っているんだ」と、言葉を掛けてくださったんです。「ああ、俺は何と戦っていたんや」と気が付きましたね。

 周りの目を気にし過ぎて、自分のプライドや先発願望もあって、先発ピッチャーと対決しているみたいになってしまっていた。でも、先輩方にそんな言葉を掛けていただいて、「見てくれる人は見てくれているんだ」とうれしかった。「このチームはリリーフの大切さや苦しさを分かって、重要視してくれる」と分かってから、リリーフとしての自分の意識もより高まったと思います。

自分の投球でみんなにラクをさせたい

――それから年数を経て、役割も変わってきました。宮西投手自身のピッチングや考え方など、どう変化しましたか?

 世代交代があり、栗山(英樹)監督になったタイミングで、勝ちパターンで1イニングを任されるようになりました。左は公文(克彦)が抑えてくれるので、僕は1イニングに特化して考えればいい。そこで、「左には絶対打たれたくない」という欲はなくなりましたね。打順を見て、右でも左でも抑えられる確率が高いところを選んで勝負し、アウトを取っていくように考え方が変わりました。だから、左の被打率は今年もそうだけど、あまり良くないと思うんですよ。でも、そこは気にしていません。今求められているのは、いかに低いリスクで1イニングを抑えられるか。それだけを考えています。

――配球は大きなところでいうと対右、対左ではなく、バッターのタイプ、過去の対戦のデータなどで決めているのでしょうか。

 配球パターンとして、ある程度自分の押さえている基本ラインはありますが、バッターによって変えています。相手バッターのその年の状態、そのときの状態、相性。それで配球パターンはかなり変わりますし、フォームでタイミングを外すことや、流れが悪いときはあえてテンポを遅くし、いったんゲームの流れを止めて自分たちのリズムを取り戻すことも、かなり意識していますね。

――相手バッターとの読み合いもありますか?

 僕の場合、球種はほぼ真っすぐとスライダーなので、本当に表か裏か、という勝負なんですよ。その中で僕が投げていて一番配球を――裏表を読み合いしているのは、ソフトバンクホークスの長谷川(勇也)さんですね。あの方は、しっかり配球を読んで、絞って打ってくるタイプのバッターなんです。だから投げていて、裏のかき合い(笑)。今、僕が投げていて一番楽しいし、苦労するのは長谷川さんです。

――埼玉西武ライオンズの秋山翔吾選手も「宮西さんからヒットできるイメージが湧かない」と言っているそうですね。

 対戦成績は、ちょっと僕のほうが良いんです。でも秋山も本当に頭が良く技術の高いバッター。長谷川さんと同じくらい、苦労するバッターですね。本能的にパーンと打ってくるバッターは、そんなに嫌じゃないんです。長谷川さんや秋山は、考えてバッターボックスに立っているので、投げていて難しいし、裏をかければ楽しい。打たれるのは、だいたい向こうがしっかり僕の配球パターンや状態を読み切ったときですよ。

――何年目くらいから、そういうピッチングの楽しさを感じるようになりました?

 矛盾して聞こえるかもしれないけど、楽しいと思うことはほぼないんですよ。抑えたときに「ああ、楽しかった」というだけであって。やはり勝ちパターンとして投げる責任は、年々大きくなってきているので、プレッシャーが半端じゃないんですよね。ただ、ここ数年……3、4年前から「俺がやらなきゃいけない」と意識が高くなってきたのは間違いないです。

 それまでは増井(浩俊=現オリックス)さん、武田久さん(現日本通運)、谷元(圭介=現中日)さんといった実力のある選手が一緒にいたので、自分がミスしてもカバーしてくれた。例えば3点勝っているとき、1点取られても後ろがしっかりしているから、なんとか1点リードしてつなげばいい、と。ちょっと甘えがあったんですね。でもみんないなくなって、一気に勝ちパターンが変わり、後ろが若くなったとき、俺が2点使ってしまったらダメなんだと強く感じるようになりました。自分がやらないと、みんながラクできない。今までラクをさせてもらった分、今度は自分がしっかりやらなくては、と思っています。

すべての人に感謝して投げ続けたい

――そんな責任を背負いながら、毎試合ブルペンに控え、11年間50試合以上投げ続けている。なぜそんなに投げられるのですか?

 一つ言えるのは、僕、体は強くないんですよ。常に何かしらケガをしている。だけどそれを支えてくれるトレーナーが、ここまで投げられるコンディションをまず作ってくれています。それが第一ですね。

 それから、栗山監督の存在も大きいと思います。一度、自分が連続して失敗したとき、なかなか落としてくれなかったので、自分から「チームに迷惑がかかるので、落としてください」と言いに行ったことがあるんです。そうしたら監督に、「俺はミヤで負けるんだったら納得できるから、頑張れ」と言われて、追い返されました。そのとき、「俺、なんであんなこと言ってしまったんやろうな」と思いましたね。監督や周囲に期待されて、選手としてこれほどうれしいことはないのに、それに気付かず自分で勝手に心折れてしまった。自分が情けなかった。

 それ以来、自分は常にマウンドに行ける。どれだけ打たれても翌日行けと言われたら、行く。心のどこかに引きずる部分があっても、それを絶対マウンドには持っていかないと心に決めました。いろんな経験をさせてもらってきたからこそ、心が強くなって投げ続けられるようになったのだと思います。

――最初は左のサイドスローという特長からスタートしたけれど、今は左右も投げ方も超えた“リリーバー”。それも、“心の強さ”あってこそなんですね。

 それはこのチームで経験させてもらい、育ててもらった部分ですね。この11年間で何度も心が折れそうになりましたが、そこで支えてくれたのはやはり歴代のチームメイト、監督、コーチ。チームに恵まれ、良い環境で野球をやってこられたからですよ。だから僕はいつも、「なんでこういう成績が出せるんですか?」と聞かれても、「運です」としか言わないです。

――“運”ですか?
 
 そもそもプロ1年目のキャンプでサイドスローになったのも、“運”でした。僕が(関西学院)大学で調子が良かったときスリークォーターで投げていて、それを当時の山田(正雄)GMが目に留めてくださったんです。大学4年のときは上投げにしていたんですが、「横にしたら活躍できるんじゃないか」と言って、ドラフトにかけていただいた。そんな事情でキャンプ3日目から、この投げ方に取り組みました。ルーキーの投げ方をその時点で変えるのは、異例だったようです。そこから僕のプロ生活、すべてが始まった。そのうえ、1年目はかなり我慢して使い続けていただき、メンタルも何もかも、成長できました。当時の梨田(昌孝)監督やコーチ陣、鶴岡(慎也=捕手)さんたちとの巡り合わせも、“運”に恵まれたと思っているんです。

――その恩返しは優勝で?

 はい、チームの若いヤツらにも、あの経験をさせてあげたいです。そのためにも頑張らなあかんなと思います。(文中、敬称略)

(企画構成:株式会社スリーライト)

宮西尚生(みやにし・なおき)

1985年6月2日生まれ。市立尼崎高校から関西学院大学を経て、07年の大学生・社会人ドラフト会議で北海道日本ハムから3巡目指名を受け入団。中継ぎ一筋で、1年目から昨シーズンまで11シーズン連続で50試合以上に登板。16年、18年には最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。19年4月13日(札幌ドーム)の千葉ロッテ戦で、球界史上初の300ホールドを達成した。

左サイドスローの美学



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