2019
07/03
水
広島アスリートマガジン2019年7月号
正捕手として投手陣から厚い信頼を集め、バットを握れば『打てる捕手』として下位打線を支える。
さらに選手会長として個性派集団のまとめ役を担うなど、まさに三位一体でチームを支える背番号27。広島に欠かせない男が考える捕手論、チームへの思いとは─。

─會澤選手のプレーについてお伺いしたいのですが、打撃面では4月19日にサヨナラ打を放つなど、今季も勝負強さを発揮されていますね。
「毎打席必死になって考えながらやっている結果が今の数字だと思いますし、もっともっと良いところで打ちたいと思っています。打つことだけが打撃ではないと僕は常々思っていますし、常に考えながら打席に向かっていますね」
─昨季、打率は3割を超え、13本塁打を記録されました。この数字が自信につながった面はあるのでしょうか?
「自信はないですね。だからこそ、毎打席考えながら打撃に向き合っているという感覚です。ある程度、相手バッテリーの攻め方を考えながら打席に立つようにしていながらも、あまり深く考え過ぎないようにもしています。やはり攻め方は毎打席違ってきますからね」
─打撃面において、こだわっている数字、意識していることはあるのでしょうか?
「数字的な部分で言うと特にはありませんけど、当然チャンスの場面ではいろんなことを考えますし、強いて言うなら得点圏打率というところを意識しています。あと僕は下位打線を打つことが多いので、『いかに良い形で上位打線につなげることができるか』ということも重要視しながら打席に入っていますね」
─やはり規定打席到達というのは、目標とするところですか?
「当然そこはいつも思っているところですけど、やっぱりチームが勝つことが一番ですから。そこは僕自身どうすることもできない部分でもありますからね(苦笑)」
─守備面ではここまでチーム最多のスタメンマスクを記録しています。今季は先発投手の完投数が増加していますが、リード面で苦労する面はありますか?
「先発投手にいかに勝ちをつけるかという部分が大事になってきますし、先発投手も勝ちがつくことで自信になってきますからね。基本的にはなるべく早い回に打ち込まれないように考えながらリードをしています。もちろん完投、完封は先発投手が一番自信を持てるでしょうし、次につながると思っています。僕は投手をサポートすることしかできないんでね、打撃はもちろん、守備もそうですね」
─先発投手の完投、完封勝利の喜びというのは、一味違うものなのですか?
「やっぱりそうですね。1試合で投げ切る球数も関係してきますし、1人の打者とはだいたい4打席対戦します。それを踏まえて完投、完封ができれば、バッテリーの意思疎通がしっかりできたということだと思います。あとは先発投手が良い球を投げ切ってくれたというところが一番だと思いますし、やっぱり完投、完封はうれしいものですね」
(広島アスリートマガジン2019年7月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)
▼ 會澤 翼(あいざわつばさ)
1988年4月13日生、茨城県出身/177cm・91kg/右投右打/捕手/プロ13年目・31歳/水戸短大付高-広島(06年高校生ドラフト3巡目)
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