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2019 07/11

広島・「日本一の遊撃手になる」 小園海斗は両親の応援を胸に突き進む



 報徳学園高で1年春からレギュラーとなり、2年春には選抜甲子園に出場。三拍子そろったショートとして注目を集め、その夏には2年生ながらU-18日本代表にも選ばれた小園海斗(現・広島)だが、2年秋、9月最後の日に兵庫大会で敗れ、翌春の選抜甲子園への出場が絶望的になった。

・【前編】「小園海斗」を育んだ親子の絆 アスリートの両親だから伝えられたこと

 敗れた試合の帰りの車の中で、母・こず江さんが声をかける。

「春まで長いなぁ。どうするー?」

「そやなぁ……夏からずっと戦ってきて、戦い抜く体力が、ないなぁ」

 U-18日本代表に選ばれ、カナダでワールドカップを戦い、2番・ショートとして活躍してきたが、「自分、そのメンバーの中で、一番小さかったんです」と海斗。体の線の細さ、パワー、体力、すべての面で、1学年上の代表メンバーに比べて、明らかに劣っていると感じたのだ。

 それまで、“体作り”という点にはあまり重きを置いていなかったが、日本代表で栄養講座も受け、代表メンバーの体つきを間近に見て、「練習で技術を上げること、トレーニングで体力を向上させることももちろん大事だけど、それ以前に、体を作らなければ戦えない、目標にしていた“日本一のショート”にもなれない」ということを痛感した。

「春までまだ長いからな。何か決めてやっていかな、もったいないなー。一から体作りやってみる?」

 母の言葉に、「そやなー、やるわ!」と。

 高校2年生の秋、2017年10月1日、そこから母子二人三脚の食トレが始まった。

「仕事としてサッカーをやっていた母だからこそ、体作りが大切ってことが分かっていたんだと思います。自分も分かってはいたんですが、あのとき、母が『どうする? やってみる?』と言ってくれて、『やる』ってスイッチが入りました。自分でも、いつ、何を食べたらいいかとかを勉強して、母と相談して始めたんです」

 まず取り組んだのは朝ご飯。報徳学園高では朝練があったが、全員出席のとき以外は自由参加。それならば、「朝ご飯をしっかり食べることもトレーニングや」と、朝はグラウンドには行かず、家でじっくりたっぷり朝ご飯を食べることから始めた。

「朝は苦手なので大変でした」というこず江さんだが、早起きをして朝食をたくさん作った。具だくさんの野菜スープ、ビビンバなど、食が進みそうなメニューを並べ、朝からガッツリと。

 おにぎりなどたくさん学校に持参し、授業の休み時間にも食べる。お昼は「食堂のおばちゃんに『少し多くしてー!』とお願いしてオマケをしてもらいながらたくさん食べました」。そして、練習の合間にもタッパ―に詰めたご飯を。帰宅した夜9時ごろに、夕飯をしっかり食べる。

「一気にいっぱい食べるというよりは細かく何食も食べるという感じ。練習後、疲れている夜に食べるっていうのはつらかったけど、自分の体のためだと思って食べていました。朝ご飯に、弁当に、夜ご飯に……母は大変だったと思います」

 こず江さんも「こったものは作れないので、焼くとか、煮るとか、炒めるとか、揚げるとか、“ザ・男メシ”みたいなものばかりでしたけど、バランスよく、量をいっぱい食べられるように工夫していました。ご飯も、炊飯器からガス炊きにしてからは『美味しい!』と食べてくれるようになりました」と話す。

 その生活を始めると、海斗の体は次第に大きくなった。そして、翌春を迎えるころには見違えるほど大きくなっていた。

 それを証明する話がある。
 後に、海斗をドラフト1位指名する広島東洋カープの苑田聡彦スカウト(統括部長)が、4月ごろ報徳学園高に海斗を視察に行った際、近くにいた選手に「小園君はどこにいる?」と聞いたところ、「僕です!」と言われて、「えーー!」と驚いたというのだ。

「というのも、あんなに大きくなってるとは思わんからね。2年夏に見たときは、線が細いから、まだ(上位)指名は難しいかなと思っていたんだけど、ひと冬を越えてグラウンドに行ったら、まるで体格が変わってたからね。ひと冬であんなに変わった選手なんて見たことない。あれは意識しないとできないよ」

 体が大きくなると、スピードや体のキレが落ちる選手もいる中、そこも落ちていない。苑田スカウトは「しっかり下半身を作ってきたね。食事とトレーニング、そこを意識してやれる選手だってことも分かった。この選手はやるなって思いましたよ」と話していたのだ。

 そこは海斗もこだわっていた。

「冬で体重をかなり増やして重くて走れなかった時期もあったんです。でも、そこは高校のトレーナーさんと話して、瞬発系の練習を増やしていくことでスピードも出るようになりました。スイングスピードも速くなったし、パワーも増して打球も飛ぶようになった。体幹トレーニングもしたことで、守備での粘りも出るようになった。上半身はまだまだですが、土台となる下半身はだいぶ作れたと思います」

 長年、高校生選手を見続けてきた敏腕スカウトも驚くほどの変貌であり、ひと冬での進化だった。



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 春が過ぎ、夏になっても食トレとトレーニングを続けた海斗は、野球の結果もうなぎ上り。いつしか、“ドラフト候補”から“ドラフト上位候補”となり、夏には“ドラフト1位候補”。“アマチュアNO.1ショート”とも言われるようになった。

 そしてその夏、東兵庫大会優勝に導き、出たかった、夏の甲子園「第100回大会」への切符もつかむと、初戦の聖光学院高戦では、1試合3本の二塁打(大会タイ記録)を放って勝利に導く“小園劇場”。準々決勝で敗れベスト8と全国制覇には手が届かなかったが、2年連続でU-18日本代表にも選ばれた。

「2年夏のジャパン(日本代表)のときから、3年夏のジャパンのときを比較すると、10~11キロ増えました。上半身はまだまだですが、まずは土台である下半身から。腰回りとか下半身のサイズが大きくなって、自分で描いていたところまでいけました。これも、両親のおかげ。母が毎日毎日食事を頑張って作ってくれたからこそだし、父が体のケアをしてくれたおかげで大きなケガをすることなくジャパンまで戦うことができました」

 そして10月25日のドラフト会議では、何と、4球団が小園海斗を1位指名。抽選の末、広島東洋カープが交渉権を獲得。11月9日、仮契約を結び、海斗は“日本一のショート”になるスタート地点に立った。

 普段からよくしゃべる海斗だが、「あらためて感謝の言葉を口にするのは照れるし、お礼の手紙を書くっていっても文章力もないから」と、ドラフト後は「頑張るわ」とだけ両親に伝えた。すると二人は「おう、頑張れ!」と、まるで友達のような返し。

「そうなんです、両親だけど、友達というか、一緒に戦っている仲間というか(笑)。二人とも、元アスリートだから分かり合えてると思うし、通じることもあって……ほんとありがたい存在です」

「これからも、大したことは言えないけど、その都度『ありがとう』って言葉だけは伝えていきたい。それが自分なりの最大限の感謝の言葉だから」と海斗は続けた。



 両親から受け継いだ強い“アスリート魂”を持ってプロ入りした海斗は、キャンプでは最初から最後まで1軍で完走。念願の開幕1軍を迎えるものの、出場がないまま3月31日には2軍行き。6月20日、1軍に昇格すると、1番・ショートで即スタメン、プロ初打席初安打の鮮烈デビューをしたが、その後の試合では大事な場面で失策をしてしまう厳しさも味わった。

「結果を残すのが難しいってことは、分かっています。1軍でプレーさせていただいて、あらためて難しいっていうことも分かりました。でも、先輩方に聞いたり教えていただいたりして、こうしていけばいいんじゃないかなってことも感じることができました。まだまだですけど、僕の取り柄は前向きなところなので、これからも前向きに頑張っていきます」

 今、プロの世界に入り、「仕事としてやっていくのは大変なこと。いいときばかりじゃない、絶対に壁にはぶち当たる。そこを乗り越えてこそだよ」という、アスリートの先輩である母の言葉が心にしみる。

「今はまだまだですけど、いずれは、『日本一のショート』『日本のショートは小園』って言ってもらえるようになりたい。何年かかっても、そう言ってもらえるまで、また努力していきたいと思います」

 アスリートの両親から生まれ、“持って生まれた身体能力”とか“DNAがいい”などと言われがちだが、それだけではない。親子の信頼し合う心、絆があってここまでこられたということは、海斗が一番よく分かっている。

 プロになって初めて迎えた今年の母の日と父の日には、それぞれ、「美味しそうなお菓子を買って贈りましたよ」とニカッと笑う。

「もっともっと頑張って、今までいっぱいお世話になったお父さんとお母さんに美味しいご飯を食べさせてあげたいなって思います。いつも応援してくれる妹にも!」

 家族とともにここまで歩んできた海斗。これからも、その応援を胸に、“日本一のショート”になるまで、まだまだ突き進んでいく。

(企画構成:株式会社スリーライト)

・<前編に戻る>



2000年6月7日生まれ。兵庫県出身。背番号51。内野手。右投左打。178センチ、84キロ。プロ1年目。枚方ボーイズに所属していた中学時代には全国大会優勝を経験し、U-15日本代表に選出。報徳学園高に進学すると早々にレギュラーをつかむ。2年春、初出場の甲子園では打率.500の成績を残しベスト4入りに貢献。3年夏の甲子園でも2回戦の聖光学院高戦で大会タイ記録となる3本の二塁打を放つなど超高校級ショートとして存在感を見せつけた。大会後には、前年に続いてU-18日本代表に選出された。2018年ドラフト1位で広島東洋カープに入団。球団の高卒新人では2000年の苫米地鉄人以来の開幕1軍入りを果たす。6月20日、「1番・ショート」でデビューしプロ初打席初安打を放った。7月11日に行われるフレッシュオールスターゲーム2019に出場予定。


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